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執筆者の写真umechante

梅太郎の憂鬱 その2

更新日:2023年6月24日

 

その1に続いて、梅太郎の憂鬱 第2弾です。



過去に一度でも同じ症状の子がいて、その後に問題なかった経験がないと、問題なく健康です!とは言い切れません。繰り返しにはなりますが、こういった子を残さなければならない事があるのと、大豪邸に住んでいるお金持ちでは無いので余裕もありません。だから私は飼育頭数を増やしません。


両親のどちらに問題があるか、それは分かりません。先祖かもしれないし遺伝は関係ないかもしれないし。結局、専門医でも原因は分からないままです。


※この時の母猫は、現在は諸事情により親ブリーダーさんの元へ帰りました。ちなみに、この不安要素が原因で帰ったわけではありませんので、邪推されない様お願いします。



さて、梅太郎はこの精密検査でクリアすれば晴れて去勢手術が受けられます。万が一、去勢手術が不可能なら、うちで飼育するには隔離が必要になってしまいます。なぜなら、うちはケージフリー、他の猫と交配してしまってはいけませんから、この後の事はその後で考えようとなりました。


検査当日。


お預かりしまぁす、とナースに連れて行かれ、待つこと数時間。中で何が行われているのか何も分からないので主人と涙ぐみながら手を取り合い、待ちました。痛いことされてないかなぁ、嫌な思いしてないかなぁ…不安。


終わって戻ってきた梅太郎はいつも通り穏やかな表情。どうでした?!鳴きませんでしたか?!と詰め寄る…ドクター困惑笑

中で何が行われているかは全て動画で撮っておいてくださり、そんな心配ご無用なくらい、普通に諸々の検査をされ、変わったところで言えばMRIやCTを撮るという、至って普通の感じのものでした。主人は不安で倒れそうになってました。幾つかの結果は後日となりましたが、結果はオールクリア。脳にも骨にも神経にも異常は認められない、喉を鳴らさないのも個性。よくある話、なんら問題ない、との診断が。心配していた痙攣も、検査の結果、痙攣ではなく癖の様なもので病では無いし、これも個性と捉えて構いませんと安心の一言が。

先ずは一安心。主人もやっと息が出来たようでした笑



ここは専門の検査機関ですので去勢のオペは出来ませんので、元の病院に戻って去勢手術の予約をし、無事に憂鬱期間は終了しました。



去勢のオペは、皆さんご存知の様によほどのことがない限り死に至るものではなく、新米の獣医でもこなせるほどのものです。散々精密検査を受けた後で健康と分かっているので、そこまで検査オーダー要る?!と説得したのですが、主人は心配で心配で、できることは全部やってくれ!と涙ながらに懇願。まるで大病した時の様で、獣医師も苦笑いで引くくらいの細かい術前検査オーダーをし、特別室を追加料金で支払い、VIP待遇での手術となりました。ナンジャこれ笑



終了したら直ぐに電話を入れます、と言われていたので、お家で待つことに。

ところが心配のあまり倒れかけている主人は、病院の駐車場で待つ!と言って聞かなく、結局早々と病院に出向き、駐車場で何時間も待ちました。


電話してみろと何度もしつこく言われ、今オペ中なんやから電話取れるワケないやろ!と言いましたが聞かず、受付にどんな感じか聞き、まだまだですと言われ恥ずかしい思いをし、その後の終了の電話もワンコール鳴るか鳴らないかで取り、今すぐ迎えに行きます!といって数秒で現れたので更に驚かれました。その時、「あの…ブリーダーさんですよね?」と念押しされました笑


恥ずかしいわ!



そんなこんなで今となれば笑い話ですが、これが梅太郎の抱えた憂鬱でした。今に至るまで、異常なく無事に成長し、元気に過ごしています。あ、そういえば、一度主人が可愛さ余っておやつばっかり与えて贅沢病(尿路結石)になりましたが、早期で治療したのでもう今は大丈夫です。これに懲りておやつばっかり与えるのはやめて欲しいものです。



たまたまだと思いますが、父親が同じで母違いの子猫が、同じく喉を鳴らさない子でした。梅太郎もそうですが、3歳くらいで静かな場所で喉に耳を当てると、それこそ聞こえるか聞こえないかくらいの小さな振動で、喉を鳴らすことが出来る様になりました。この同じ症例の子猫も成長すれば喉を鳴らせる様になるかも知れません。ですが、鳴らさなくても全く生活には支障はないてすし、代わりにと言ってはなんですが、良くお喋りはするので、人にもそれぞれ無口な子が居るのと同様に、それもこれも彼らの個性だと思っています。

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